2026年5月17日 使徒の働き1章12ー26節 使徒職補充さる

主イエスキリストは、復活されたのち、40日にわたって弟子たちにお姿を現し、約束の聖霊を待ち望むよう命じてから天に引き上げられた。今日のテキストは、聖霊降臨までの間に、弟子たちが裏切りのユダの去った後の、補充選挙を記す。1章の前半の祈りと2章に始まる初代教会の誕生、その間に置かれたこの箇所の意味を考えてみよう。使徒は12人でなければならぬ。このこだわりは? 聖書全体を見ていくと、イスラエルの12部族、という存在が繰り返し登場する。それは初めっからよくまとまった国を形成するようなものでなかった。出エジプトの40年、荒野を彷徨するイスラエルは、十戒という絆によって、ともすると争い、バラバラになりやすい部族連合を、一つの強力な国に形成していったのだ。 12使徒は、ここではやがて出来上がる初代教会の中核を意味している。わずか12人という小さいグループであるが、出自、性格、主義主張が相反するものたちの集まりだ。教会形成は、元来そういうものなのだ。マッティアの補充は、何を意味するか?彼はのちに何か聖書記事になることをしたわけでない。それが良い。ペテロのような、ヨハネのような、アンデレ、ナタナエルほどでもない、目立たない存在も教会には必要なのである。黙示録7章にも終わりの時に12部族の名前がリストされている。聖霊降臨は、かたちの上で整えられたそこに、神さまが天から恩恵として賦与されるものなのだ。