マタイ福音書の系図は、ユダヤ人に向けて書かれた、ダビデ王家の子孫である救い主イエスキリストを物語る。ルカ福音書は、全世界の救い主、それゆえ父ヨセフから遡って、ダビデ、アブラハムをこえて、人類の始祖アダムにまで行き、そして神(の創造)に至る。マタイ、ルカの比較からでもいろいろ学ぶことはあるが、私が一番教えられたことは、長く記録された系図は、一人のイエスキリストに至るまで、実におびただしい先祖がいたことを、当然のことながら証ししていると言うことである。計算してみたのであるが、30年1世代として1200年40世代経過すると、祖先の人数は天文学的数字になるのだ。悠に地球人類の数を超えていく。地球人類皆兄弟はこの視点からも言えることなのだ。 そしてまた、一筋にキリストの誕生に至るまで神の摂理の導きがあったと言うのは(特に、アブラハム、ダビデを介してることは)不思議な導きと言わずにはおれない。聖書に見るこの系図の人名の羅列は、信仰の目を持ってみないとほとんど意味を感じられないだろう。しかし、この系図の中に神の摂理を見出すものには、リズムをつけて歌いたくなるほどの奥義が秘められているものなのだ。
