2025年12月28日 ルカ福音書2章21-38節 シメオンとアンナ

幼子イエスの誕生を祝ったのは、東方からの博士たち、野原にいた羊飼いたちである、とはよく知られている。だが、もう一組エルサレムのシメオンとアンナという老人たちを聖書は記録する。幼子イエスが生まれて8日目、両親に連れられ、宮に詣でて割礼を受けるとき、老シメオンが両親を祝福する。この人は、敬虔な人で、イスラエルの慰め、つまり救い主を心から待ち望んでいた。シメオンの祝福の言葉は幼子の未来を予見する。と同時に、母マリヤに告げる言葉は、十字架の予言ですらあった。きびしい! もう一人アンナという女性も出てきて主イエスの贖いを語る。   紀元1世紀、予言が語られなくなって400年が過ぎてなお、エルサレムの片隅にかかる真実の信仰者がいたことは、イスラエルの信仰が脈々と継続していた証しではないだろうか。 時代の暗さは、死の地、死陰の地と言われるほどであったイスラエルである。そこにも希望の光が存在したことを、私たちの時代への激励としよう。